サラリーマンFPがお金について思うこと

ごく普通の30代サラリーマン。 FP資格持ち。ひどいマネー関係の記事が多すぎるので思ったことを書いていく。

なぜあなたの節約はうまくいかないのか?

どうも。サラリーマンFPのひろのりです。

今回は家計相談などでは必ず出てくる「節約」についてです。
おそらくはこのようなブログを見に来られている方は節約についてはほぼやっておられるのではないかと思いますが、やはりこちらの明治安田生命の調査結果にもあるとおり、8割程度が節約を意識している、ということですので、大多数の人は節約を意識しながら生活をしているといえるでしょう。

明治安田生命調査結果

https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2018/pdf/20180501_01.pdf 

これだけ多くの人が節約をしているからこそ、いろいろな節約メソッドなるものが巷にはあふれているのでしょうが、しかし、実際のところ節約の結果に満足できているという方がどれだけいるのでしょうか?
節約の効果ってなかなか感じられないなあ、、、という方が多いのではないでしょうか?
それでは、なぜあなたの節約はうまくいかないのでしょうか?考えていきましょう。

 節約がうまくいかない理由

  1. 節約の効果はお金持ちの方が高い
  2. 有名な節約術はほとんど効果がない
  3. 節約に時間を取られすぎている

節約がうまくいかない理由についてはたくさんありますが、簡単にまとめると上の3つほど挙げられると思っています。それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.節約の効果はお金持ちの方が高い

まず節約とはなんでしょうか。
節約とは「支出を削ること」と言えますね。当たり前のことかもしれませんが、実はこれが大きな答えの一つになっているのです。

それではなぜ節約の効果はお金持ち=収入が多い人ほど高いといえるのでしょうか?

まず具体的な例を考えてみますが、月に15万円の支出をしている家庭は最大でいくら節約できるでしょうか?次に月50万円の支出の家庭では?
いろいろ条件がないとわからない、と思われますが、理屈では支出を0円にするというのが最大ですから、前者では最大15万円、後者では最大50万円となりますね。

これはちょっと極端な例ですが、つまり節約とは支出している金額以上にはできないということです。
実際には家賃や光熱水費、通信費など、固定費が5割以上を占めることも多いですので、努力により支出を減らすことができるお金はより少なくなります。

一般的には収入が少なければ支出も少なくならざるを得ませんから、収入が低い場合支出を削れる額がそもそも少ないため、節約の効果が出にくいと言えます。

また、生きていくために最低限必要な支出については削ることができませんから、支出が少ないということは、必然的に支出を削る手段が限られてきます。

このような点からして、節約はそもそもお金持ち=収入が多い人ほど効果が高くならざるを得ないのです。

2.有名な節約術は効果がないものが多い

2点目です。節約術の効果とは?という話ですね。

みなさんが節約方法として真っ先に思いつくのは何でしょうか?また、実践していることは何がありますか?
おそらくは、電気やエアコンをこまめに消すとか、お風呂の湯を洗濯に再利用するとか、他には外食を控えて自炊するとか、ポイントアップの日にまとめ買いとか、そんなところがイメージされるんじゃないでしょうか。

ところが、それぞれの効果を実際に見てみると、正直そんなに節約効果が高いとは言えないのです。

例えば、電気をこまめに消す場合、電灯一基、1時間電気を消せたとして、わずか数円にしかなりません。一日20分電気をつけなかったとして、月では1/3時間×30日で10時間分ですから、数十円程度の効果です。待機電力カットのためにコンセントを抜くのも同じことです。月に数十円程度の効果しかありません。
そもそも、光熱水費が家計に占める割合は10%もありませんから、ものすごく頑張って光熱水費を2割減らしても、全体から見ればたった2%未満の節約にしかなりませんよね。
もちろん、教育的な部分としての効果(もったいない、無駄遣いはNG)はあると思いますし、その部分を否定することはありませんが、あくまでも節約という観点から見れば非常に効果が薄いと言わざるを得ません。

食費についてもある程度は同じことが言えます。ものすごく外食が多いとか、デパ地下の高級総菜を買いまくっているとか、そういうことがあれば節約できますが、そうでなければ多少のセールや特売、ポイントセールを活用してみたりしたところで、金額としてはそう大きく削ることはできないのです。逆に、うまく乗せられて余計に支出をしてしまうこともあるので、結局、節約効果が少なくなってしまうのです。

3.節約に時間を取られすぎている

最後となりますが、みなさんは節約をする際に「時間」を意識していますか?

どういうこと?と思われた方もいるかもしれません。
コスパが高いという言葉はほとんどの人が聞いたことがあると思いますが、「コスト(金額)に対してのパフォーマンス(効果)が高いこと」ですよね?

同じように節約では、かけた時間に対してどれだけの成果=節約額が得られたか、しっかりと検証する必要があるということです。
しいて言うならば、「タイムパフォーマンス」といったところでしょうか。

ネットショッピングをしていて、複数のサイトからどれが安いか比較をしたことはありませんか?価格ドットコムのようなサイトで一発かな、と思うのですが、最近はフリマアプリなどにも新品が出品されていることもありますから、いろいろ調べていたらすごく時間がかかってしまったなんてこと、ありませんか?ポイントや送料などを比べていたら1時間も経ってしまった!なんてありますよね。

例えば、その結果、数百円程度安く買えたとしたらどうでしょうか?
効果があると思いますか?でもこれでは、1時間に数百円程度の効果しかなかったことになりますね。1回コンビニに余計にいけばむしろ赤字かもしれません。

時間という視点でとらえてみると、何件もスーパーをまわって安くなっているものを見つけるだとか、まとめ買いして冷凍保存しておくとか、お風呂に水入りのペットボトルを入れてお湯をかさましするとか、そういった節約方法は基本的に割に合わないことが多いです。

節約するときには、なるべく短い時間で大きい金額の削減ができることを探すとよいでしょう。

おススメの節約方法とは

節約がうまくいかない理由を挙げてきましたが、おススメの節約って何ですか?ということにもある程度答えておきましょう。

まずは「固定費の見直し」です。特に、家計に占める割合が多い家賃、格安スマホへの切り替え、保険の見直し、この辺りは効果が見込まれます。

保険の見直しについては、こちらのほうで保険加入の考え方を書いておりますので参考にしてください。

fplifeplan.hatenablog.jp

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 ほかには、大きい支出にシビアになることですね、住宅の購入は一番大きいと思いますが3000万円の住宅で1%でも削減できれば30万円の節約です。
ローン金利も0.5%違うだけでも総額は大きく変わります。3000万円35年固定2%ですと約4100万円の返済額ですが、2.5%ですと約4500万円の返済が必要です。なんと400万円も違います。

あとは旅行なども挙げられますね。旅行に行くと財布が緩くなる経験は誰にでもあると思いますが、節約的には普段の買い物を少しずつ我慢して、旅行でパーッと使うのはNGです。むしろ、普段よりも旅行で気を付けるほうが節約にはなります。(あくまでも「節約」という観点からは、です。)

今回は節約について書いてきましたがいかがだったでしょうか?少しでも参考になれば幸いです。

また別の記事で貯蓄を増やすための手順なども書いていこうと思っております。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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