【保険】変額保険で積み立て?損をしたい方はどうぞ
どうも、サラリーマンFPのひろのりです。
本日はこんな記事
を見つけたので、最近人気らしい変額保険について書いていきたいと思います。
しかしこの記事、「しっくり来る?」という何が言いたいか意味不明なタイトル、そして中身は積み立てNISAと変額保険の比較くらいしかしていなくて中身スカスカですが、こんな記事で出してしまって大丈夫なのでしょうかね?
話がそれましたね。余計なお世話でした。本題である変額保険に話を戻しましょう。
目次
そもそも変額保険とは
まずは記事を見てみましょうか。
そもそも「変額保険」とは、どのような保険なのでしょうか?
変額保険は生命保険の一つです。
生命保険に「定期」「養老」「終身」の3種類があるのはご存じだと思いますが、変額保険は「養老(=有期型)」と「終身」の2種類で、「定期の変額保険」はありません。
というように説明されてます。
いくつかの保険用語について補足をします。
- 定期保険:掛け捨て型の生命保険、10年間とか60歳までとか期限のある保険。期間内に死亡しなければ払い損となる。
- 養老保険:定期保険と同様期限があるが、満期時に満期保険金が出るもの。貯蓄性がある。
- 終身保険:一生涯契約が続く保険、自ら解約しなければ絶対に保険金を受け取ることができる。解約時には決められた返戻金があることが多いため貯蓄性もある。
そして「変額」の意味として、通常の保険では「死亡保険金は1000万円」のように決まった金額となりますが、この保険金(と解約時の返戻金)が運用結果によって変わりますよ、ということなります。
変額保険で積立ててみた
ネット上で具体的な金額が乗っているのはこちらだったので数字を借りてきました。
口座振替扱
被保険者の性別・契約年齢:男性・30歳
保険期間・保険料払込期間:35年
基本保険金額:1,000万円
月払保険料:19,130円の場合払い込み総額:8,034,600円
満期保険金(運用結果)
- -2.75%:379万円
- 0%:596万円
- 2.75%:1,000万円
- 5.5%:1,810万円
引用元:マーケットリンク | 変額保険 | 東京海上日動あんしん生命保険
満期保険金部分のみ筆者抜粋
こちらは、 死亡保険金1,000万円、30歳から35年間、65歳まで変額保険に加入する場合ですね。
月2万円弱の支払いですから、それなりに現実的ではありそうです。
肝心の変額部分を見てみましょう。
払い込み総額が約800万円です。
それに対し、運用が0%だと受け取れるお金は約600万円となってしまいます。
一方5.5%で運用できれば約1800万円に増えています。2倍以上ですね。
これが「変額」の意味ですね。
さて、みなさんはこの保険に入りますか?
確かに運用結果が良ければ2倍以上に増えて帰ってくるわけですから、そんなに悪い保険でもないんじゃないの?って思うでしょうか。
それでは次に、普通に積立てた場合と比較してみましょうか
普通に積立てた場合と比べてみる
ただの積立てだけの場合、死亡保険金がありませんから、定期保険+積立てということで考えていきましょう。
上の条件と同じ30歳から35年間、死亡保障1,000万円で定期保険に加入してみましょう。
シミュレーションの結果月額2,530円でした。
こちらは東京海上日動さんにはシミュレーションがありませんでしたので、アクサダイレクトさんのHP掲載のものを使用しました。
残りを貯蓄として積み立てるわけですから
19,130円-2,530円=16,600円
これだけ積立てていきましょう。
35年間積立てるわけですから、積立総額は16,600×12×35=6,972,000円ですね。
まずこの時点でお気づきの方もいるのではないでしょうか?
変額保険、運用結果0%の満期保険金は596万円でしたよね?あれれ?
一応他も確認しましょう。月16,600円を運用した場合の結果です。
- -2.75%:4,514,071円
- 2.75%:11,476,908円
- 5.5%:19,969,999円
もうおわかりのことと思いますが、どのパターンでも変額保険よりも圧倒的に有利です。
まとめ
改めて表にまとめるとこんな感じになります。
運用結果がどうであれ、100万単位で保険会社に貢ぎたいという奇特な人を除いて、普通の人が変額保険に入るメリットは一つもありません。
ある意味、変額保険を勧めてくる人がいたらその人は信用してはいけないという指標には使えるかもしれません。
すでに入ってしまっている方、今すぐ払済み保険でも変えるか、高い勉強代だったと思って解約しましょう。
また入っていない方は、どんなに勧誘されても絶対に入らないようにしましょう。
残念なことですが、調べれば調べるほど、保険についてはこちらの過去記事
のとおり、「保険に入ってはいけない」という結論にしかならないのです。
保険というぼったくりの被害にあう人が一人でも少なくなることを望んでやみません。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考にしていただければ幸いです。