サラリーマンFPがお金について思うこと

ごく普通の30代サラリーマン。 FP資格持ち。ひどいマネー関係の記事が多すぎるので思ったことを書いていく。

【投資】「正しい」投資をしよう

 どうも。サラリーマンFPのひろのりです。

前回の記事

fplifeplan.hatenablog.jp

 で書いたとおり、8割以上の人が投資を避けているという調査結果があります。
しかし、正しい投資を行うことで資産を分散させて、逆にリスクが下げられるため、投資をしてみましょう、ということを書きました。

今回は「正しい」投資とは何か?を書いていきたいと思います。
また、私のようなサラリーマンにとっては日中に株取引をリアルタイムに行うことは難しいため、そのあたりも踏まえてどうすればよいか考えましょう。

目次

「やってはいけない」こと

  • ゼロサムゲームに参加する
  • 一攫千金を狙う
  • 事業に手を出す

ゼロサムゲームに参加する

みなさんは「ゼロサムゲーム」というものをご存知でしょうか?
例えば、マージャンがそうですね。ある人が1000点プラスになれば、取られた人はマイナス1000点となり、全員の持ち点を足し合わせても変わりません。

これは、投資の世界で言えば、「誰かが得をしたらその裏で同じ額損した人がいる」状態と言えます。
こういった弱肉強食の世界には、プロフェッショナルである機関投資家が24時間体制で儲けの機会を狙っています。コンピュータによる自動取引を行っており、ミリ秒(1/1000秒)単位で儲けを狙っているため、我々のような個人の投資家では太刀打ちできないのです。

具体的には、FXや短期の株式投資などはゼロサムゲームの典型と言えます。
また、こういったジャンルの場合、取引の度、手数料がかかってきますので、実質的にはマイナスサムゲームとなります。
つまり、むしろ損をする人が多い世界になってしまうため、こういったものに投資をしてはいけないのです。
マージャンでも場代負けってこと、ありますよね。まさにマイナスサムゲームです。

一攫千金を狙う

むしろギャンブルの世界になってしまう場合です。
株式の信用取引が一番ある例ですかね。

ハイリターンを求めるのであれば必然的にハイリスクとなります。一回二回の失敗で再起不能になってしまう投資のやり方は投資とは言いません。

仮に7割の確率で勝てる方法があったとしても、残り3割を引いて10連敗してしまう可能性は0.0006%ほどあります。
少ないと思うかもしれませんが、日本の人口(約1億2500万人)がいたら700人ちょっとの人は10連敗してしまうんです。
必要なリスクは取るべきですが、投資とギャンブルを一緒にしてはいけません。

事業に手を出す

投資というのは基本的にはお金を出して配当や利息を受け取ることを言いますが、事業とは自ら経営を行う必要があるものです。
何のことかと思われるかもしれませんが、不動産「投資」が挙げられます。

昨今シェアハウスやアパート問題が出ていますが、いずれも、不動産「投資」を行い失敗したものです。
不動産自体を否定するものではないですが、不動産はむしろ経営に近く「事業」です。
なぜならお金を出して配当を受け取ればおしまいではなく、物件の調査はもちろん、修繕などの維持管理、広告などすべて自分で考えてやらなくてはいけないからです。
やってもらうのは管理会社や不動産会社になるかもしれませんが、あくまでもその主体は自分です。

その点が株式投資との大きな違いです。株式は経営陣に任せて出資をすればよいですが、不動産は出資者ではありません。
自分が経営者であることを忘れると痛い目を見ることになります。

 

 「正しい」投資のポイント

さて、それでは正しい投資とは何でしょうか?見ていきましょう。

  • 出資者になる
  • 資産を分散させる
  • 時間のスパンを長くとる
  • 費用は最小限にする

出資者になる

不動産投資のとの比較を見ましたが、自らが経営者になることではなく、出資者になることが大事ですね。
一般的なサラリーマンには経営者になる時間などはないので、出資者とならざるを得ないともいえるのですが、時間を投下せずお金を投下することが大事ですね。

具体的に言えば、株式・債権・不動産の3つが柱になってきます。
このうち、不動産はダメな投資に入っていたと思いますが、東京証券取引所に上場しているREITという不動産投資信託がありますので、そちらであれば出資者として不動産に資産を持つことができます。

資産を分散させる

分散させるとはいうものの、どうやって分散させればよいのでしょうか。
実は分散にも種類があります。

まず一つ、商品の分散です。これは上で書いた株式・債権・不動産の3つのように、どのようなものに投資するかということです。
また、株式の中でも一つの銘柄に集中すると倒産リスクがありますね。これは債権や不動産でも同じことです。

もう一つが地域の分散です。これは、日本だけでなく世界にも分散させようということです。例えば、日経平均はまだバブル最高値を超えられていませんので、日本だけに投資していた場合はいまだ含み損状態になっている可能性もあるということです。
世界中に投資することが大事になってきますね。

期間を長くとる

投資を行う場合、どんなにリスク分散していても、一時的に元本割れとなる場合があります。
しかし、この元本割れに動揺して狼狽売りしてしまうとそこで損失となってしまいます。

表のとおり、世界的に見れば経済は成長していきますので、我慢強くじっくりと資産を保有することで資産を育てていくことが大事です。
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大体5%程度は成長していますね。
リーマンショック時の2009年に例外的に0%近くに低迷していますが、この一年だけです。
長期で保有するということは、こういった例外の年の効果を薄め、資産がプラスになる可能性が上がるということです。 

費用は最小限にする

投資にかかる費用は最小限にしよう、ということです。
投資におけるリターンがどうなるかは誰にもわかりません。よく経済評論家が予想を外していますよね。
つまり、自分の力ではどうにもならないことです。

ところが、かかる費用というのは確実にわかることであり、自分の力で下げることができます。
基本的にはネットを利用したほうが手数料が安くなりますし、キャンペーンなどがあれば積極的に活用したほうがいいですね。

結局どうすればいいの?

こういった分散について、まじめにやろうとすると莫大な手間がかかりますよね。
特に、世界中の株式・債権・不動産なんてどうやって買えばいいのでしょうか?
それこそ手数料が半端じゃなくなりそうです。

そこで、サラリーマンができる分散投資として一番優れているのは「投資信託」ですね。
その中でも、1本で世界中の資産に分散ができる投資信託があります。
例えば

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | eMAXIS

こんな投資信託であれば、手数料も安く、資産も分散できるでしょう。
こういったものを値段の上げ下げに一喜一憂せずに長期で投資すると、世界的な系税制調を取り込めるといえるでしょう。

また、投資信託は小額から投資できますので、つみたてNISAなどを活用しながら給料から1万円ずつ積立てていくなどすると比較的投資を始めやすいのではないでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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